白兎神社のガマ
今日も暑い一日でした。鳥取市の最高気温は31.4℃となりました。
白兎神社の参道に展示している蒲(ガマ)の穂が付き始めました。
古事記の中で、大国主命の国造りで登場する「稲羽之素兎」では、蒲(ガマ)が大変貴重な役割をします。
~古事記より~
因幡(鳥取県東部)気多岬(当地白兎と云われる)にて、毛をむしられて、皮膚が真っ赤になった兎が横たわっていました。
哀れな兎に、八十神(大国主命の兄神達)は「海水を浴びて風に当たってから、山の峰の上で休みなさい」と云われました。
兎は教えのとおりにしたのですが、その身は引き裂かれ、皮膚はヒビだらけになり痛みに苦しんでいました。
そこに大国主命が通りかかり、兎から理由を聞くと(和邇をだましたこと、八十神に教えてもらったこと)、大国主命は苦しむ兎に云いました。
「すぐに河口に行き、淡水で身体を洗って、河口に生えるガマの穂の花粉を採って敷いて、その花粉の上で寝返りして転がれば、あなたの肌は元の通りに治るでしょう」
古来、ガマの穂には治血、治痛佐用があるとされ、日本神話に登場した最初の薬であり、大国主命は最初のお医者様でもあります。
(雄花穂と雌花穂が離れているので「ヒメガマ」という種類になります)
下に付くのが雌花穂で、先端の雄花穂が散ってしまうと、残った雌花穂が熟して茶色になります。
雄花穂が花粉を飛ばして散ってしまった後も、雌花穂は成長して大きくなり茶褐色の穂をつけます。
白兎海岸で見られる他の植物も、先に雄花が散ってしまい、雌花が残るものが多いようです(コウボウムギ、コウボウシバ、ネムノキ・・・)
そして、兎が身体を洗ったとされる河口が、御身洗池(みたらしのいけ)です。
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